Wellness Eye 導入事例:
日本食研ホールディングス株式会社様

日本食研ホールディングス株式会社

労働者の多様化など、新たな時代に即した
健康推進活動の中核として、メンタルヘルスケアを重視。
Wellness Eyeによるストレスチェックを有効活用。

グループ労働安全衛生促進センター 担当部長 中島篤夫氏
グループ労働安全衛生促進センター 担当部長 中島篤夫氏

「味の作曲家」というキャッチフレーズを掲げる日本食研ホールディングス株式会社。

1971年の創業以来、ブレンド調味料のメーカーとしてスタートした後、挑戦・進化を続けながら、現在では加工食品、資材なども取り扱う日本屈指の総合食品メーカーへと発展していることに説明の必要はないだろう。

「仕事で成功することは人類に最大の幸福(しあわせ)をもたらす。」という経営理念のもと、世界中の人々に大きな喜びと感動を届けるため、食の新たな価値創造に挑戦し続けている。

今回、Wellness Eye導入に至る経緯と活用方法について、グループ労働安全衛生推進センターの担当部長であり、産業カウンセラーでもある中島篤夫氏にお話を伺った。

日本食研のメンタルヘルスケアに対する考えとは

会社とは、お客様と社員の幸せのためにあるもの。
公私ともにエンジョイできる、ワークライフバランスの充実を目指して。

ストレスチェックを利用した職場環境づくりを語る中島氏
ストレスチェックを利用した職場環境づくりを語る中島氏

――中島氏は、日本食研内でのメンタルヘルスに関する業務を中心に労働安全衛生関係の仕事全般について、様々な業務に取り組む日々を過ごしている。

 

私どもの主だった業務は、社内の情報システムを使って労働安全衛生に関する情報を発信する活動と、メンタルヘルスケアです。とくに後者に関しては、4,000名を超えるグループ社員を対象としたメンタルヘルスの個人面談を行うことが、大きなウエイトを占めています。また、2015年12月に法制化されたストレスチェックの準備から実施、その後の報告業務なども担当しています。

 

企業理念をご覧いただいて分かるように、弊社は、お客様のみならず社員の幸せのためにあるのだという考えがあります。私生活をエンジョイする「エンジョイライフ」だけでなく、社員が主体となって、社会に貢献し、そのなかで自己実現や成長を果たして、心から仕事をエンジョイする「エンジョイビジネス」を実現することで、真のワークライフバランスの充実を目指しています。

 

そのために、どのような職場環境づくりが必要なのかを日々考えていますが、「労働者の多様化」など、近年の傾向から見ても、メンタルヘルスの重要性は増えていく一方だと思います。弊社では、2010年から「心の健康づくり計画」を立ち上げて、その際、外部団体を利用して最初のストレスチェックを実施(愛媛本社の一部社員600名が対象)。翌年には、対象を全社員に拡大し、職業性ストレス簡易調査票57項目を使ったストレスチェックをWEBで実施。さらにその後も、ハラスメントにまつわる自由記述項目を含む3項目を追加した60項目のストレスチェックを行ってきました。

Wellness Eye導入のBefore/After①

データ収集や分析・加工の負担が大幅に軽減。
加えて、分かりやすい結果レポートにより、メンタルヘルスフォローがより効率的に。

有名な製品がたくさん並ぶ展示室
有名な製品がたくさん並ぶ展示室

――日本食研では、Wellness Eye導入後、2015・2016年と2回のストレスチェックが実施された。

 

2010年に行った最初のストレスチェックは、紙で行いましたが、この集計結果がすべて出るまでに2か月もの時間を要しました。「これでは時間がかかりすぎる」ということで、翌年からは弊社の情報システムを用いたストレスチェックを行ってきました。更にストレスチェックの実施回数を重ねていくと、他にも様々な要望や変えていきたいことなどがでてきたため、改めて別システムへの切り替えを検討しました。

 

そして、2015年の法制化を前に、Wellness Eyeを導入。そこで実感したことがいろいろあります。
まず、1つ目は設問の良さです。個人のストレス状態を把握する項目が、非常に分かりやすく反映されており、従来のストレスチェックにはなかった組織の状態を把握できるプラスアルファの設問が設けられています。

2つ目は結果レポートのわかりやすさと利便性です。個人結果では、ストレス状態をAからEで5段階表示するなど全社員が理解しやすい工夫がされており、効率的に社員のメンタルヘルスをフォローできます。また、組織結果に関しても、簡潔明瞭なレポートが各組織ごとに出てきます。それまでは、収集したデータを加工するのに手間も時間もかかっていましたから、これは非常に大きなポイントでした。

 

私は、現在の仕事は専任で担当していますが、当時はまだ他部門の責任者を兼ねていましたので、時間的な制約もありました。Wellness Eyeは、データの即時閲覧が可能な上に、個人結果、組織診断結果ともに分かりやすく、担当者としても手間がかからないので非常に効率的だと感じています。その点は、他のサービスに比べ大きなアドバンテージだと思います。導入にあたって、こうした様々な要素を他社と比較検討させていただきましたが、費用面も含めたトータルな評価でSBアットワークさんにお願いした次第です。

Wellness Eye導入のBefore/After②

社内からも様々なかたちで反応・反響が。
今後の組織改善に向けて、大きな効果が期待できる。

日本の食を支える日本食研がつくる、食のカタログ
日本の食を支える日本食研がつくる、食のカタログ

――Wellness Eyeの導入は、ストレスチェック効率化だけでなく、それぞれの立場の人が、組織の状態について考える良いきっかけとなったようだ。

 

実施してから、新たに把握できたことも多かったため、経営層に対するストレスチェック結果報告書のかたちも新しいものに進化させていきました。それを受けて、会社の上層部から「会社として働きやすい職場に変えていくための取り組みを、更に行っていかなければならない」という意見が出たりと、それまで以上の反応が得られています。

 

導入効果を最も感じたのは組織診断結果活用の時でした。Wellness Eye以外のストレスチェックでも、軒並み診断結果は、数字で表示されます。ただ、Wellness Eyeの場合は、そこから一歩踏み込んで、全国平均や全社平均との比較ができるのが大きいと思います。結果レポートもグラフや色付けを利用し、視覚的に理解できるため、見やすく、情報の共有もしやすい。また、組織の状態に即したポイントやアドバイスも詳細なコメントで提示されるので、組織間での議論や意見の交換も活発になったと思います。

 

それから、組織診断結果の中にWellness Eyeの特徴である「いきいき度」という、組織の活性度を表す項目があります。目に見えにくい「働きがい」などを数値化し、他の項目と同じく全国平均、全社平均と相対的に比較できます。組織状態の良し悪しが、社員たちのモチベーションに大きく比例していることが分かるので、組織のあり方や課題への取り組み方を考える上で、大きな指標となりそうです。これは、Wellness Eyeだからこその導入効果だと思います。

Wellness Eyeの今後の活用について

個人カウンセリングとストレスチェックを組み合わせる事で
相乗効果を発揮させ、より万全な心のケアを目指していく。

面談を行うお部屋でのインタビュー
面談を行うお部屋でのインタビュー

――今後の展開や目標などについて伺った。

 

やはり4,000名を超える大所帯ですから、どうしてもメンタル面のケアが必要な社員も出てきます。対策の基本は、現場での人間関係です。上司と部下に限らず、様々な人間関係の中でいかにうまくコミュニケーションの“キャッチボール”をしていけるかが大事。ただ、それが現場レベルでうまく完結できればベストですが、すべてがうまくはいきません。そんな時のために個人・組織・会社それぞれの状態を確認できるWellness Eyeのストレスチェックを“定点観測”として活用していきたいと思います。また、社員も気軽に私たちの個人カウンセリングを受けていただきたいと考えています。これらを組み合わせることによって相乗効果を発揮させ、その後のケアも含め、より万全なサポート体制を築いていきたいと思っています。