プレスリリース

ハラスメントに該当する恐れのある行為の実態と個人や職場への影響について 1,531組織、計2万3,067人の調査結果を分析したレポートを公開

2023年9月1日

SBアットワーク株式会社

ソフトバンク株式会社の子会社で人事系シェアードサービスを提供するSBアットワーク株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:野村 純也、以下「SBアットワーク」)は、SBアットワークが提供するストレスチェックサービス「Wellness Eye(ウェルネス アイ)」およびハラスメントリスクチェックサービス「Wellness Eye Plus(ウェルネスアイ プラス)」の約2.3万人のデータを分析し※、ハラスメントに該当する恐れのある行為の実態と個人や職場への影響についてまとめた分析レポートを公開しました。

 

SBアットワークは、2014年度にストレスチェックサービス「Wellness Eye」の提供を開始しました。毎年約450社、約50万人にご利用いただき、累計約400万人のデータを活用してさまざまな分析を行っています※。2020年度からは、職場のハラスメントに該当する恐れのある行為の実態調査やパワーハラスメントが起きやすい職場のパワハラリスクを数値で可視化するサービス「Wellness Eye Plus」を提供しています。

 

今回、2022年度に従業員に対して「Wellness Eye」 と「Wellness Eye Plus」を同時に実施した企業のデータ(1,531組織、計2万3,067人)を用いて、ハラスメントに該当する恐れのある行為の実態と個人や職場に及ぼす影響について分析しました※。その結果の概要は下記の通りです。
※企業および回答者本人の同意を得た上で、個人情報には該当しない統計データとして分析しています。

 

【結果の概要】

① ハラスメントに該当する恐れのある行為を「頻繁に受けた」と回答した人材群(602人)は、強い疲労感や不安感、抑うつ感を感じていて、ワーク・エンゲイジメントも低い。仕事の負担度も高く、作業・部署・作業場の3つの仕事の資源領域において非常にネガティブな心理状況にある。また、ハラスメントに該当する恐れのある行為を「受けていないが見聞きした」だけでも、心理的にネガティブな影響を受けていることが推察される。

 

② パワーハラスメントに該当する恐れのある行為を直近3カ月以内に「一度でも受けた」と回答した人は全体で17.9%、REDゾーン行為(※参照:【調査項目・指標概要など】)を受けた人は全体で5.9%であった。また、「一度でも受けた」との回答が多かったパワーハラスメントに該当する恐れのある行為の上位二つは下記の通りであった。
第1位:「皆の前で非難されたり、馬鹿にされたりした」
第2位:「しつこくミスを追及されたり、必要以上に監視・干渉されたりした」

 

 

 

③ セクシャルハラスメントに該当する恐れのある行為を直近3カ月以内に「一度でも受けた」と回答した人は全体で8.9%、REDゾーン行為を受けた人は全体で2.0%であった。また、「一度でも受けた」との回答が多かったセクシャルハラスメントに該当する恐れのある行為の上位二つは下記の通りであった。
第1位:「性的なことについて聞かれたり、言われたりした」
第2位:「『女は・・』『男は・・』など、性別で役割を決めつけられたり、性別を理由に軽く見られたりした」

 

 

 

④ パワハラのREDゾーン行為が起きやすい職場環境の程度を示すパワハラリスクのスコアが高いほど、実態としてもREDゾーン行為が1人以上いる組織割合も高まる傾向が見られた。パワハラの要因が行為者の問題だけでなく、職場環境も影響していることが示されていて、個人への教育だけでなく職場環境の改善が重要であると考えられる。

 

 

 

【調査項目・指標概要など】

  • ストレスチェック項目は新職業性ストレス簡易調査票ベースに構築した「Wellness Eye 57問」で実施している。
  • ハラスメントに該当する恐れのある行為の実態調査項目は、パワーハラスメントとセクシャルハラスメント領域で合計18問、職場風土とマネジメントスタイル項目は17問で実施している。
  • ハラスメントに該当する恐れのある行為の実態調査項目は、回答日の直近3カ月以内に、該当する行為が「頻繁にあった」「ときどきあった」「一度あった」「自分は全くなかったが職場で見聞きしたことがある」「自分には全くなく職場で見聞きしたこともない」の5段階で評価している。
  • 「REDゾーン行為を受けた人」とは、ハラスメントに該当する恐れのある行為の実態調査項目の中でも、一度でも受けると高リスクと判断できる項目に対して「一度以上受けた」と回答した人、およびそれ以外の項目に該当する行為を「頻繁に受けた」と回答した人と定義する。
  • 「パワハラリスク」とは、リスクの高いパワーハラスメントに該当する恐れのある行為(REDゾーン行為)が起こりやすい職場環境の程度を示すスコアで、世の中の標準的な水準を100に設定し、数値が高いほどパワーハラスメントが起こりやすい職場環境であることを示し、パワハラリスク200であればREDゾーン行為に該当する行為が2倍生じやすい職場環境となる。

 

[調査名称]  Wellness Eye Plus
[調査期間]  2022年4月1日~2023年3月31日
[調査対象]  Wellness Eye Plusに回答した企業の1,531組織・計2万3,067人
[調査方法]  ウェブ回答

 

 

上記はSBアットワークが分析した結果の概要(抜粋)です。より詳細な分析レポートを希望される場合は、こちらの問い合わせフォームからお申し込みください。
https://www.softbankatwork.co.jp/service/contact/

 

また、「Wellness Eye Plus」の詳細は、こちらをご覧ください。
https://www.softbankatwork.co.jp/wellness-eye-plus/

 

  • 「ウェルネスアイ」「Wellness Eye」「ウェルネスアイ プラス」「Wellness Eye Plus」およびそのロゴは、SBアットワーク株式会社の登録商標または商標です。
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【本件に関する問い合わせ先】
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SBアットワーク株式会社 ソリューション企画部
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