Wellness Eye コラム

「約38万人のストレスチェック結果から見る職場環境と心理的リスク傾向」

2025年6月30日

「働き方改革」や「メンタルヘルス対策」が叫ばれて久しい中、職場の実態はどう変化しているのでしょうか?

SBアットワークが提供するストレスチェックサービス「Wellness Eye」をご利用いただいている約38万人の従業員データを基に、ストレス状況や心理的リスク傾向を可視化した総括レポートを作成しました。

総括レポートからは、「受検率の上昇」や「高ストレス者の減少」、「いきいき度の向上」など、多くの企業で職場環境改善が進んでいる兆しが見て取れます。
一方で、依然として高ストレス状態にある従業員も一定数存在し、組織ごとの対応の差も浮き彫りになっています。

「自社は他社と比べてどうなのか?」 「どこを改善すべきなのか?」
この総括レポートは、そうした問いに答えるヒントを与えてくれるはずです。

数値に隠された従業員の本音を読み解き、組織の未来を見つめなおす機会として、ぜひご覧ください。

 

2024年度ストレスチェックの総括~傾向と要因~

2024年度のストレスチェックに関し、主要5指標である「受検率・高ストレス者比率・E判定者比率・総合健康リスク・いきいき度」について、当社のストレスチェックサービス「Wellness Eye」をご利用いただいてる企業様全体の傾向と要因をまとめました。

【集計対象】
2024年1月から2024年12月末までにストレスチェックを実施した433社・約38万人

業界や企業規模、同じ会社内でも組織ごとに傾向は異なりますが、主要5指標は、それぞれ以下のような要因が考えられます。

 

受検率

引き続き高水準の受検率を維持。
企業・従業員共にメンタルヘルスに対する関心が高いこと、及び健康経営推進の一環として受検率を重視する企業が増えていることが要因と考えられる。

 

高ストレス者比率 / E判定者比率※1

2年前まで悪化傾向にあったが、昨年から改善。要因は総合健康リスクやいきいき度の改善に示されているように全般的に職場環境が良化したことが要因と考えられる。

※1 当社では、ストレスチェック受検者に対して、A~Eの5段階でストレス状態を判定しています。
選定基準は、ストレス反応(疲労感・不安感・抑うつ感・食欲・睡眠)が特に高い方が、「E判定」に該当します。

 

総合健康リスク

総合健康リスクの算出尺度である「仕事の量的負担」、「仕事のコントロール」、「上司からのサポート」、「同僚からのサポート」のすべてが2023年度から改善傾向。
健康経営等の普及で働きやすい職場環境が年々重視され、各社・各組織の改善が進んだと推察される。

 

いきいき度※2

いきいき度の算出尺度である「職場の一体感」、「ワーク・エンゲージメント」ともに改善。
ただし、「ワーク・エンゲージメント」は4点満点中「2.5」と良好な水準には届かず、エンゲージメントの注目度が増す中で改善活動に苦慮する企業も多いと考えられる。

※2 「いきいき度」は「職場の一体感」と「ワーク・エンゲージメント」から導く当社独自の指標です。
本指標と総合健康リスクの2指標を使うことで、会社・組織の状態を立体的に捉えることが可能になります。

 

ストレスチェック「Wellness Eye」2024年度総括レポートの特徴

ストレスチェック「Wellness Eye」2024年度総括レポートでは、ストレスチェックの主要指標をユーザー全体だけではなく、「業種」「従業員規模」でもまとめています。
自社の「業種」「従業員規模」とデータを照らし合わせ、自社の状況を再確認してはいかがでしょうか。

 

【業種別】 受検率

 

【規模別】 受検率

 

このレポートは、約38万人のデータから職場の現状を読み解く貴重なヒントが詰まっています。
ぜひ、ご覧ください。

尚、「組織の現状把握」の後に必要な、「職場改善のヒント」についても、資料をご用意しています。
全ての資料は、以下のフォームからダウンロードが可能となりますので、ご活用ください。